できれば
先日、TBSラジオの「大沢悠里のゆうゆうワイド 」に、エレキギターで有名な寺内タケシがゲスト出演なさいまして、いろいろと語ったのを聞きました。
寺内タケシといえば、「エレキの神様」として、その世界では超が付くくらいの有名人です。
その寺内タケシが、ライフワークにしている「ハイスクールコンサート」は、回を重ね、いよいよ1500回の大台に乗ったと報じられました。
1500回もやっていると、おもしろいエピソードもいくつかあるようで、中でも石川県の星稜高校でのハナシは秀逸でした (〃⌒∇⌒)ゞ ♪
座った生徒たちの前でコンサートをしていると、一人だけ立っている生徒が居たんだそうで、おやっと思ってよく見ると、立っているわけではなく、際だってデカイ生徒だったので座っていてもそんなふうに見えたという事で(苦笑)
その生徒というのが、高校時代の松井秀喜で、興味を持った寺内が「君は将来何になりたいんだ」と尋ねると、「できればプロ野球選手になりたいです」と答えたといいます。
そういうような事は珍しい事ではないと思うんですが、寺内タケシがおもしろいのはそこからです。
「『できれば』だと!プロをなめるな、このヤロー」と、松井を一喝したんだそうです(苦笑)
プロというのはその道の達人ですから、「ぜったいになってやる」という一途な思いで人一倍努力してこそ道が開けるのであって、『できれば、なれたらいいな』みたいな中途半端な気持ちでいるうちはプロになんか到底なれないぞ!という、寺内ならではのエールだったのだと思いますが、その思いを酌みとった松井少年は、その場で寺内に向かって「絶対にプロ野球選手になります」と言ったといいます。
いわゆる、「一念岩をも通す」という事で、必ずできるという信念で必死に努力すれば、この世に不可能なものはない・・・という事を寺内は伝えたかったのでしょうが、世の中、そんなに甘いものではないとはいえ、やはり「覚悟」は大事なんだと思います。
そういう「覚悟」が無いままに、チンタラやっていたって、所詮は玄人裸足止まりで、とてもプロの域には届かないでしょうな・・・
というわけで、その時の寺内タケシのことばが効いたのかどうかはわかりませんが、松井はプロ野球界はおろか、大リーグでもその人ありといわれるほどの大選手になりました・・・ とさ。
チャンチャン (^^)v
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