さわら雛めぐり
千葉県の香取市では、江戸の商都の面影を今に残す佐原の町並みを巡り、それぞれの商家自慢のお宝を観光客に見てもらおうと、「佐原まちぐるみ博物館」を佐原おかみさん会が運営し、例年様々な催し物が企画・実践されています。
その企画展の一つが、現在開催中の「さわら雛めぐり」です。
協力店の店先や店内には、江戸時代や明治時代から伝わるという各家の大切な雛人形が飾られ、買い物客や観光客たちは入口に掲げられたこのピンクのまねき布を目印に、お店に立ち寄っては展示されているお雛様を楽しんでいました。
このイベント自体は私も以前から知ってはいまして、佐原の街中を仕事で走り回ることも少なくないので、その気になればいつでも観て回ることは可能なんですが、なにぶん腰の重い私のこと、せっかくの機会をみすみす逃してばかりで・・・ (〃⌒∇⌒)ゞ ♪
そこで先週末、家内を伴って「さわら雛めぐり」を体験してきました。
「家内を伴って・・・」というのにはそれなりの理由がありまして、もちろん家内への愛情表現の一つというのもありますが、家内と一緒だとお店に入りやすいというのが大きいわけでして・・・ (^_^ゞポリポリ
といいますのも、いいトシをしたオヤジが、入ったこともないお店を独りで訪れて「お雛様を見せてください」とはなかなか言えませんで、そういう敷居の高さも家内と一緒だと越えられるんじゃないかと思いましてね (^◇^) 。。。ケラケラ
・・・というワケで、下は、何軒か回って拝見させて頂いた商家のお雛様の一部です。
これは、忠敬橋そばに在る「中村屋商店」の店内に飾られていたお雛様です。
お雛様もそうですが、このお店で売られていた小物類の、まぁ楽しかったこと (*^.-^*)♪
普段からお店に入って中を伺うようなことはありませんで、表のたたずまいはともかく、どんな商品を扱っているのかさえ知らない有様でしてね (〃⌒∇⌒)ゞ ♪
お店の人の気さくさも相まって、なんとなくではありますが、ちょっぴりお店との距離感が縮まったような・・・ o(*^▽^*)o~♪
こちらは、「福新呉服店」に飾られていたお雛様です。
昨年の大震災で大きな被害を受け、屋根瓦を中心に復旧工事をなさっている真っ最中での開催でした (^^;
その痛々しい外観とは裏腹に、飾ってあるいくつもの雛飾りの華やかなこと。
お雛様の前では何組もの観光客や仕事で訪れたカメラマンらしき姿をたくさんお見かけしました。
こちらは、「ギャラリー卯兵衛」というお店に飾ってあったお雛様です。
このお店では、左側のりっぱそうに見えるお雛様より、右側の可愛らしい方のお雛様が素晴らしかったなと (〃⌒∇⌒)ゞ ♪
このお雛様は、人形はもちろん、ぼんぼりやその他の小物も含めて全て「ひょうたん」で作られているということで、いわゆる瓢箪細工の逸品です。
しかし、お雛様を目当てに入ったわけなんですが、個人的にはお店の中に置かれてあった大仰なスピーカーに代表されるオーディオセットの方がずっと気に入りましてね、今は珍しい真空管製のアンプや、ごっついターンテーブルを備えたレコードプレーヤーに目が釘付けになりまして、その場を立ち去りがたく、茶房というのを幸いにホットコーヒーを二つ注文して、流れてくる心地よい音楽にしばし浸ってきました o(*^▽^*)o~♪
このお店の奥には、ライブ用のステージも設けられており、時々ジャズ等のライブ演奏も行なわれているということで、これは思わぬ収穫でした。
今回の「さわら雛めぐり」で感じたことですが、商店街を盛り上げる企画はいろいろとあると思いますが、この「佐原まちぐるみ博物館」の企画は素晴らしいなと。
客をお店の中に招き入れる口実としては、各商家のお雛様というのは敷居も低くて馴染みもあるだけに、観光客へのアピール度はけっこう高いんじゃないかと。
とにかく、知らない個人商店の中へ入るというのは、かなりハードルが高いものでして、でも入ってもらわないことにはお店も売上げにはつながらないワケで、お店としては冷やかしでもいいから一人でも多くのお客さんにお店の中に入ってきて欲しいと思っているはずです。
そういう、フリーのお客さんたちにお店の奥まで入ってきていただく事で、多少なりともお店のカラーがわかってもらえれば、やがてお店のファンにだってなってもらえるかもしれません。
何事も、最初の一歩が無ければ先へは進めないわけで、この雛めぐりのイベントはたいして元手もかからずに、物置の片隅に眠っているお雛様を引っ張り出してくるだけで参加できるわけですから、やらない手はないと思いますねぇ(苦笑)
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