« トリニティ | トップページ | 13日の金曜日 »

2012年4月12日 (木)

雑用

 先日、林文子横浜市長が、某ラジオ番組のゲストに招かれまして、様々な事を語ってくれたんですが、その中で私の心に残ったエピソードがありまして、今日はそんな事を少々語ってみたいなと (^_^ゞポリポリ

 

 彼女がOL時代のこと・・・ といっても、30年とか40年とか前の事ですが、当時の女性社員の立場は今のように恵まれたものではなく、お茶汲みやコピー取りなどは当たり前のように女性社員の仕事とされているような時代でした。

 そんな雑用と呼ばれるような仕事の中には、男性社員のタバコ買いなんて、今ではおよそ考えられないようなモノまであったそうで・・・ (^^;

 

 ある日のこと、上司からタバコを買ってきてくれと言われた彼女は、どんな銘柄のタバコを買ってきたらいいでしょうかと当然のように上司に訊いたんだそうです。

 そうしたら、上司に「オマエは毎日オレの灰皿を掃除しているのに、そんな事もわからないのか」と怒鳴られてしまったんだそうで。

 

 この時に、林市長はどんな事を考えたのか・・・

 

 今時の女性社員なら、上司のあまりの理不尽な物言いに、泣き出してしまうとか、怒り出してしまうとか、まぁ、おそらくそんなところでしょうか(苦笑)

 しかし、林市長はこの時に思ったんだそうです。
 なるほど、自分は今までそんな事を気にして灰皿を掃除したことは無かったけれど、灰皿を掃除すること一つをとっても、奥が深いモノなんだなと・・・

 

 おそらく、気の効いた人なら、誰に教えられなくてもそのくらいの事は気付くものなんだと思います。

 例えば、銀座のホステスあたりなら、客のチョッとした仕草やことばの端々に様々な事を敏感に感じ取り、即営業に生かすんだろうと思います。
 そのあたりが、場末の飲み屋のオネェちゃんとの根本的な違いであって、客と一緒になってお酒を飲み、カラオケを歌って盛り上がることがホステスの仕事だと勘違いしているようでは、所詮は酌婦止まりということで、それなりの時給しかもらえない三流のホステスと烙印を押されてしまいます。

 

 林市長は、そういう「凡人」ではなかったがゆえに、ただのOLでは終わらず、その後も様々な会社に勤務しては、支店長や社長などの重責を担い、現在の横浜市長という地位まで上り詰めることができたんだろうと私は思います。

 彼女の職歴がいくつもあるのは、おそらく、そういう彼女の才能を買われて、ヘッドハンティングが繰り返されたからだろうと思います。

 

 「灰皿を掃除する時にナニを見ていたんだ」という上司の怒りに、泣き出すことも怒り出すこともせず、素直に自らの「仕事」を反省したことが、彼女の人間の大きさだったのだろうと私は思いますねぇ。

 「お茶汲み」や「コピー取り」を、単なる「雑用」としか考えられない人には、いつまで経っても煩わしい「雑用」でしかなく、そこから得ることなど何も無いんでしょうが、それらを「仕事」と考えた場合、誰かに喜んでもらえないかとか、もっと効率のよいやり方がないかとか考えることによって、今まで気付かなかった「発見」があったりして、その道のプロというか、達人になっていきます。
 そうなれば、同じ事をしている同僚達の中でも、間違いなく一ランク上の立場になりますから、周囲の目もそれなりに変わってきます。

 

 それはともかくとして、最近の若い人は言われたことしかやらないとは、よく聞く年配者達の嘆きです。

 私が若い頃、足下に落ちているゴミを指さされ、「そこに落ちているゴミを拾え」と誰かに言われたら、指さされたゴミを拾うのはもちろんですが、一応あたりに目を配り、他にもゴミが落ちていないかと気配りをするのは当たり前の事でした。
 それは、誰に教えられたわけでもなく、そういう人間としての基本的な「躾」はどこの家庭でもごく普通に行なわれていたからです。

 

 しかし、最近では「子供の躾」は家庭で行なうものではなく、学校で教師が教えるものだと勘違いしているバカ親も多いようで、言われた事をキチンとやってくれる人はまだいい方で、言われた事さえも「できない」とか、あるいは「やらない」という、使えないオトナが増えています。

 お茶汲みやコピー取りは、仕事ではないナンて思っているようなダメ社員はどこにでもいますし、ゴミを拾えと言われても、私はゴミを拾うためにこの会社に入ったわけではないなんて言い出しそうな愚か者さえ、中にはいそうな気がしますよ (^◇^) 。。。ケラケラ

 

 

   20081029001

 

 4年前、「箱根山」というタイトルの記事を書いたことがあり、その中でも述べましたが、駕篭に乗る人もいれば、その駕篭を担ぐ人もいて、さらには駕篭を担ぐ人の履いている草鞋を作る人もいます。

 皆が駕篭を担ぐのは嫌だ。駕篭に乗る方の人でいたいと思っていたら、社会なんて成り立ちません。
 それぞれがそれぞれの役割をしっかりとこなすことによって、社会はうまく回っていくわけで、お互いに持ちつ持たれつしあっていることを考えれば、どっちがエライとか立場が上とか考えることは空しいことであり、それぞれが与えられた仕事をしっかり行なう事によって万事がうまく収まるわけです。

 

 そう考えれば、会社で行なわれる全てのことが「重要な仕事」であり、「雑用」だなんて軽く考えられていい仕事なんてあろうはずがありません。

 逆にいえば、「雑用」みたいな仕事すらもマトモにこなせない人が、重要な仕事なんてできるわけがないじゃないですか (^◇^) 。。。ケラケラ

|
|

« トリニティ | トップページ | 13日の金曜日 »

独り言」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/179664/54405688

この記事へのトラックバック一覧です: 雑用:

« トリニティ | トップページ | 13日の金曜日 »