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2012年7月 1日 (日)

初めての海

 今日は7月1日ということで、本州の多くの場所で「海開き」が行なわれるだろうと思います。

 しかし、私は会津の山深い田舎で育ったものですから、「海」というものには全く縁がなくてね・・・ (^_^ゞポリポリ

 

 しかも、昭和30年代とか40年代とかは、物流システムも今のように発達してはいませんでしたし、私の村は今でもへき地と呼ばれるくらいへんぴな所に在るものですから、海で獲れた魚介類なんかも私の村に入ってくるのは、県内のいわき方面からというものよりは、もっぱら県境を越えた新潟方面からのモノの方が一般的だったように思います。

 なぜなら、奥会津からだと、太平洋までは200km以上の道のりがありますが、山を越えれば新潟の海は100kmチョッとという位置にありましたから、行ったことはありませんでしたが、同じ県内とはいっても、太平洋よりは、県外であっても日本海の方がずっと身近に感じられたものです (〃⌒∇⌒)ゞ ♪

 

 そして、当時は保冷車もそれほど一般的なものではなかったこともあり、村に入ってくる魚は、干物とか缶詰のようなお粗末なモノしか無くて、刺身はおろか生の魚なんてほとんど口にすることはできませんでした。

 そんな事もあって、海の魚は「臭いモノ」という固定観念が私の中に生まれ、それは大人になってからもなかなかぬぐい去ることができませんで、「海の魚」はずっと苦手なままでした・・・ (^^;

 「海の魚」とわざわざ書いたのにはワケがありまして、川魚に対しては全く抵抗はありませんで、子どもの頃から様々な川魚を獲ってきては唐揚げなんかにしてよく食べていたので、今でも鮎とか岩魚の塩焼きを目にすると我慢できなくてね (〃⌒∇⌒)ゞ ♪

 一般的な感覚ですと、海の魚は食べられるけれど、川魚は馴染みがないので苦手という方が多いと思うので、私のような人種はそうとうの変わり者だと思います (^◇^) 。。。ケラケラ

 

 それはともかくとして、「海」というものに縁がなかったせいで、私は潮の匂いとか漁港の生臭い匂いとかが苦手で、中学生の時、修学旅行で松島に行った時にも、バスが松島に近づき、ガイドさんが「いよいよ松島が近づいて来ました。潮の香りが・・・」みたいな事を言った途端、私は気持ち悪くなってしまったことがあります (〃⌒∇⌒)ゞ ♪

そんなワケで、ず~っと海の魚も食べられなかったんですが、そんな私にも転機が訪れます・・・

 なんにでも、「初めて」という体験は付きまとうものですが、今日は、そんな海にまつわる初体験のハナシです (^_^ゞポリポリ

 

 昭和58年、私が25才の時のことです。

 会津でサラリーマンをしていた私は、春に1年間という期間限定ではありましたが、青森転勤を言い渡されまして、青森市内の寮で暮らした事があります。

 

 そんなある日の日曜日、朝早く先輩にたたき起こされ、今日は海に行くからついて来いと言われまして・・・ (^^;

 正直、海なんて好きではありませんでしたが、天気もいいし、一日寮の中でテレビを見ているよりはおもしろそうだと思って、一緒についていくことにしました(笑い)

 何人で行ったのかも忘れてしまうほど昔の事ですが、少なくても5~6人は居たと記憶しています (^^ゞ

 

 車に乗って連れて行かれた先は、漁船がたくさん停まっている、とある漁港でして、その中の一隻に乗り込み、いきなり海へと乗り出しました・・・  (^◇^;)

 確かに「海」である事には違いないのですが、「海」と言われて想像していたのは、どこかの海水浴場の光景でして、海には入らなくても、浜辺で寝ていればいいかなと思っていただけに、まさか海の上へ連れて行かれるとは思ってもいませんでした。

 乗った漁船は漁場へと向かう漁師さんの船で、漁場の途中に在る小さな無人島の一つに私らを下ろした後、波の彼方へと消えていきました・・・

 

 その船が漁を終えて帰ってくるまでの半日、私らは何も無い無人島で過ごしたのですが、先輩等は心得ているらしく、釣りとか磯遊びとか、いろいろと楽しく遊び始めましたが、先に述べたように、私は「海」は苦手でして、する事もなく日陰で寝ているだけでした (^_^ゞポリポリ

 しかし、時間だけはたっぷりあるうえに、好奇心はけっこう旺盛な方なので、皆のやっている事をしばらく眺めていたんですよね。

 

 その中に、岩場の潮だまりに入ってウニを拾い集め、石で割って中身を美味しそうに食べている同僚が居まして、最初は不気味に思って見ていたんですが、あまりに楽しそうに、そして美味しそうにウニを食べているので、そのうちに不気味さは消えて、逆になんとなくではありますが、気になってきましてね (〃⌒∇⌒)ゞ ♪

 で、そのうちに自分でも恐る恐る岩場の潮だまりに入って行き、ゴロゴロと転がっているウニを恐る恐るではありますが、1個拾って来て足下の石で割り、指先ですくったウニをソ~ッと口に運んで舐めてみたのが、ウニを初めて口にした時の想い出です(笑い)

 お店で売っているウニとは違い、今の今まで海水の中で生きていたウニですから、その甘い事、美味しい事といったら、とてもことばや文字では表現できません。

 1個食べ尽くすと、直ぐにまた潮だまりに入って行き、今度は何個かウニを拾い集め、割っては食べ、割っては食べ、最終的に何個食べましたかねぇ・・・ (〃⌒∇⌒)ゞ ♪

 以来、私はウニが大好物になりました (^◇^) 。。。ケラケラ

 

 夕方、漁船が戻って来た時には、むしろ島を離れるのが惜しいと思ったほどでしたよ(笑い)

 あの時の想い出は、今でもかなり鮮明に思い出されます (^^ゞ

 

 それまでは、同僚とお昼を食べにお店に入っても、焼き肉とかトンカツとか、唐揚げとか、そういうモノでご飯を食べていたんですが、同僚達の多くはホッケとかサンマとかの焼き魚定食を注文するのが常でして、
500円くらいで皿からはみ出すほど大きな魚が付き、おかわり自由のご飯を2杯とか3杯とか美味しそうに食べているんですよね。

 海の幸が豊かな青森ですから、それが普通の食事の光景であり、私のように肉なんかを中心にご飯を食べるというのは、青森においてはかなり珍しい方だったと思います。

 そういう同僚の食事を当たり前のように見ているうちに、ウニの時と同じように私も食べてみたいと思うようになりましてね、今でも「煮魚」は苦手ですが、「焼き魚」ならけっこう食べる事ができるようになりましたよ (o^∇^o)ノ

 

 初めて「海」というものに入り、「海の魚」も食べられるようになったということで、青森での1年間の生活は、私にとっても大きな転機になったことを懐かしく思い出します・・・

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