全勝決戦
大相撲名古屋場所は、横綱白鳳と大関安馬とによる、14勝同士の全勝決戦となり、安馬が白鳳に相撲を取らせずに一方的に寄り切り、3度目の優勝を飾って幕を閉じました。
いやぁ、興奮しましたねぇ (^◇^) 。。。ケラケラ
個人的には安馬を・・・というか、正直この二人ならどっちが優勝しても大差ないんですが、何度も優勝している白鳳よりは、地味ではありますが小気味よい相撲を取る安馬に、なんとか優勝してもらいたくてね (〃⌒∇⌒)ゞ ♪
しかし、取り組みそのものは実にあっけなかったというか、立ち会いから終始安馬の一方的な相撲で、白鳳は防戦一方で何もできずに寄り切られてしまいました。
実に白鳳らしくないというか、安馬の完勝でした ヽ(^◇^*)/
千秋楽の全勝決戦は、100年以上もの大相撲の歴史の中でも、たった6回しか無いそうで、現在のように一場所が15日制になった昭和24年の夏場所以降では、5回。
つまり、今回の白鳳と安馬による全勝決戦は、現在のルールの下では6度目ということになるわけです。
しかも、前回の全勝決戦となると、29年前に行なわれた横綱千代の富士と横綱隆の里との対決という事で、「全勝決戦」というのは、そんなに珍しい事なのかというのが、偽らざる私の感想です (^_^ゞポリポリ
奇しくも前回の全勝決戦があった昭和58年、私は転勤で青森の地に居りまして、この頃には大相撲にはほとんど興味を持っていませんでしたが、横綱千代の富士が日の出の勢いを持っていた頃ですから、他の力士が優勝するなんてほとんど考えられませんでしたが、地元出身の新横綱だった隆の里の人気はやはり凄まじく、大相撲に関心の無かった私でさえ、同僚と一緒になって隆の里を応援していた記憶があります (〃⌒∇⌒)ゞ ♪
しかも、過去の全勝決戦は全て横綱同士の対戦という事で、今回のように横綱と大関という対戦は「史上初」ですと (;^_^A アセアセ・・・
まぁ、これにはそれなりの理由がありまして、実は今場所も千秋楽に全勝決戦が組まれることは、本来ならあり得ないはずでした。
というのも、力士の取り組みは審判部が取組編成会議を開いて決定されるもので、通常は各々の番付に従って組まれるのが普通です。
ですから、6人居る大関の中で、下から3番目の地位に居る安馬は、本来なら大関として3番目に横綱の白鳳と対戦することになっていたわけで、具体的に言うならば、12日目に11勝同士で白鳳とぶつかるはずでした・・・
そして、千秋楽の結びに白鳳と対戦する力士は、大関最上位に座る稀勢の里というのが本来の割りという事になります。
ただ、12日目の割りを決める11日目を迎えた時点で、稀勢の里はすでに2敗しており、この時点で番付順に全勝の安馬を白鳳にぶつけるのは興業上から言えばもったいないというか・・・ (〃⌒∇⌒)ゞ ♪
もし、このまま安馬が順調に勝ち続ければ、千秋楽に全勝同士の二人を当てる事ができるわけで、そうなれば大相撲の注目度はイッキに高まり、人々の耳目を名古屋の土俵に集めることができます (^^)v
そういう協会側の「思惑」というか、「粋な計らい」があって、割りは崩され、安馬と白鳳の取り組みは千秋楽に持ち越されることになりました ヽ(^o^)尸
そして、協会の思惑通り、千秋楽の全勝決戦が実現したわけですが、私は今回の協会はいい仕事をしたなと思っています (^◇^) 。。。ケラケラ
確かに、「慣例」というか、協会としての「秩序」を守るのも大切な事だと思いますが、大相撲も「興業」であるからには、「金」を落としてくれる「客」や「ファン」が何より大切なはずです(苦笑)
であるならば、「客」や「ファン」が何を見たいと思い、何を望んでいるのか、それをいち早く感じ取り、手を打つことこそが、主催者としての器量であり、度量なのではないかと・・・ (^_^ゞポリポリ
何はともあれ、今回の大相撲名古屋場所、内容も結果も、最高だったぞ ヽ(^◇^*)/
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