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2012年7月18日 (水)

難解なルール

 今、日本中で高校野球の県予選が盛り上がっている頃なんでしょうね。

 ところで、12日に行なわれた高校野球の神奈川県大会1回戦で、めったに見られないというか、まずあり得ない「珍事」が起きたと報じられました。

 

 この試合、共に甲子園出場経験のある武相日大藤沢という強豪校同士が1回戦からぶつかるという事で、それなりに話題となり、試合そのものも手に汗握る好ゲームになったわけですが、その結末はあまりにも意外というかお粗末というか・・・ (;^_^A アセアセ・・・

 

20120716011

 

 2-2で迎えた9回裏、日大藤沢は1死満塁と絶好のサヨナラ機で、打者である主将の伊藤が放った打球は高く上がったショートフライ・・・

 これを見た3塁塁審は躊躇なく「インフィールドフライ」を宣告し、2死満塁と場面が変ったその直後・・・

 武相の野手がマウンドに集まり、自分への注意が散漫になっているのを感じた3塁ランナーがスルスルとベースを離れ、そのままイッキにホームを駆け抜けた・・・

 タイムはかかっていなかったという事でホームインが認められ、日大藤沢のサヨナラ勝ちが決まった。

 喜ぶ日大藤沢の選手とは反対に、何が起こったのか理解できないまま呆然と立ち尽くす武相ナイン・・・

 

 「野球は筋書きのないドラマ」とはよく言われることばですが、私もこんな結末は初めて聞いたような気がします (;^_^A アセアセ・・・

 記録の上では「ホームスチール」ですが、形の上からいうならば、ショートフライによる「タッチアップ」でしょうな (〃⌒∇⌒)ゞ ♪

 

 下は、当該シーンの動画です。
 ご確認いただければ、あり得ないサヨナラシーンを目撃することが出来ます(笑い)

 

 

 世の中にスポーツと呼ばれる競技はいくつも存在しますが、こと「野球」ほどルールが複雑で難しい競技は他には無いんじゃないだろうか・・・

 野球好きを自称する人は星の数ほど存在しますし、競技人口も他のスポーツを圧倒するくらいいるというのに、そのルールを熟知している人が、はたしてどのくらいいるのだろう・・・ (^◇^;)

 

 私も野球は大好きでよく観ていますが、「野球のルールを知っているか」と問われれば、「はい」と一応は答えますが、「野球のルールを熟知しているのか」とあらためて問われれば、「いいえ」と答えるしかないワケで・・・ (;^_^A アセアセ・・・

 

 私に限らず、世の野球ファンのほとんどは、野球のルールをわかっているようで、実際にはよく理解してはいないと思いますし、それはファンに止まらず、実際に野球をプレーしているアマやプロの選手たちであっても同じで、おそらく五十歩百歩なのではないかと・・・ (^^;

 

20120716012 もちろん、「野球好き」と自称するからには、一通りのルールは知っており、実際にプレーをするにあたっても困ることは無いんでしょうが、しかし「野球」という競技は奥が深く、実際にプレーをしていると様々なレアケースが生じます。

 それら一つ一つについても、ルールブックにはいちいち細かく細則が記載されています (^_^;

 そして、それらのルールは毎年のように一部が改訂されるのが常であり、それらを熟知しているのは、審判を生業としている人達や、ごく一部の人達だけではないかと私は考えています。

 もちろん、多くのプロ野球選手や、監督たちであっても、事細かに決められたこれらのルールの細部まで熟知している人は、おそらくほとんど居ないのではないかと私は思っています (^_^ゞポリポリ

 

 今回の日大藤沢のサヨナラ勝ちにしても、武相の選手及びベンチの中に、野球規則を熟知している者がはたして何人いたのだろう・・・
 おそらく、皆無だったのではないか・・・ (;^_^A アセアセ・・・

 でなければ、3塁にランナーが居るにも関わらず、ああも不用心にマウンドに集まったりはしなかったのではないか(苦笑)

 

 野球では、「インプレー」と「ボールデッド」の差は天と地ほどもありますが、さて、その状況の違いはとなると、それほど決定的なものはありません。
 もちろん、ルールを熟知している者からすれば、その違いは歴然としているんでしょうが、普通にプレーをしている者や見ている者からすれば、よくわからないことも少なくないだろうと思います。

 

 今回の武相ナインにしても、普段なら理解していたであろうルールも、ああいう切羽詰まった状況に置かれた場合、いつも通りの判断が出来るとは限らないという事で、インフィールドフライという、いわゆる相手の凡ミスによって、とにもかくにもアウトを一つ取った直後、一瞬気が緩んだとしても不思議はないだろうと思います。

 そして、大黒柱であるエースに自然と目が向き、そのもとに足が向いたとしても誰が責められるというのでしょう・・・

 

 ただ、対戦相手の日大藤沢の3塁ランナーだけは、冷静に状況を見ていたという事で、タイムはかかっていない事と、相手選手たちの注意が自分に向けられていないことを十分にわかった上で、さりげなく塁を離れ、ホームスチールを敢行したという事です・・・

 

 あの場面、誰が本盗をするかもしれないと考えていたのでしょう。
 おそらく、ホームスチールをした3塁ランナー以外、あの球場には誰一人としてそんなコトを思った人は居なかったのではないだろうか・・・

 インフィールドフライを捕球した三塁手は、転倒した後にそばに居た3塁塁審にタイムを告げたと言っているようですが、当の3塁塁審も、3塁ランナーもそんな声は聞いていないようで、本当にタイムを告げていたとしたなら、ランナーもホームスチールをするはずはないだろうし、武相の選手たちからアピールがあった時点で真っ先に3塁塁審からクレームが付くだろうと思います。

 

 つまり、今回の武相の悲劇は、あまりにも難解で複雑すぎる野球のルールに負けたと言っても過言ではないんじゃないか、私はそんなふうにも思っています。

 

 奇しくも、今月の27日からロンドン五輪が開催されますが、「野球」も「ソフトボール」も、今大会から競技種目から外されています。

 日本国内では競技復活を望む声も大きいわけですが、世界的に見れば「野球」はマイナーな競技であり、多くの参加国の中では「野球」という競技を知らない国民も多いと聞きます。

 なぜ「野球」が世界に広まらないかといえば、ルールが難しすぎるというのが一番大きいのではないかと私は考えています。

 競技のルールを記しただけで、本が一冊出来上がるような難解な競技は、世界に広めようと思っても、やはりムリがあるのではないかと・・・(苦笑)

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コメント

かなり前のエントリーへのコメント失礼します。

あの一件ですが、ルール上すべてのランナーが帰塁している状態でなければ、タイムは認められません。それゆえ、もし三塁手が本当にタイム申告を行ったとしても、三塁走者はリタッチ後即座に塁をはなれていましたので、タイムは認められません。
つまり、三塁手の申告の真偽にかかわらず、インプレーでした。

まぁ、あの一件は審判がタイム宣告をしていないのにベースを空けた選手たちが悪かったということですね・・

投稿: あ | 2014年12月 2日 (火) 13:30

 あさん、詳しいご解説ありがとうございます (^_^)/

 もしかして、滋賀の「あ」さんで間違いないんでしょうか・・・ (^^ゞ

 それはともかくとして、ニュースで報じられたのを聞いて知っただけなので詳しい状況はわからないんですが、野球って難しい競技ですね (;^_^A アセアセ・・・
 だからこそ、おもしろいんですが・・・ (〃⌒∇⌒)ゞ ♪

投稿: 夢ピ | 2014年12月 2日 (火) 16:40

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