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2012年9月 2日 (日)

双璧

 私が中学生だった1970年代の初め、「フォークソング」と呼ばれる新しいジャンルの音楽が世に流れ始めました。

 それまでの歌謡界では、歌はプロの作詞家が歌詞を書き、プロの作曲家がメロディを作って、プロの歌手が歌うというスタイルが当たり前でした。

 ところが、「フォークソング」と呼ばれた新しい歌は、素人が好き勝手に歌詞を書き、それに好き勝手なメロディを乗せて、素人が自ら歌うという、それまでに無かった手法で発表されたところがすごかったというか・・・

 

 「フォークソング」も、ごく初期の60年代くらいまでは、プロテストソングと呼ばれる、いわゆる「反戦歌」が中心だったワケで、その頃の代表的なアーティストが岡林信康であり、高石友也です。

 しかし、70年代に入ると、アーティストたちはもっと身近な題材を作品に求めるようになり、生活感の滲む、いわゆる「四畳半フォーク」と呼ばれる作品へと変っていきました。
 「四畳半フォーク」の代表的なアーティストが、私の愛するかぐや姫であり、N.S.Pです。

 

 一方で、大御所と呼ばれるようなシンガーソングライターも登場してきまして、この当時のフォーク界を引っ張っていたのは、一人は吉田拓郎であり、もう一人は井上陽水でした。

 この二人は、当時のフォーク界の「双璧」であり、人気はもちろん、実力の上でも売上げの上でも他のアーティストを圧倒しており、それはフォークソングという枠を超え、音楽界でも彼等の存在は大きなものとなっていきました。

 登場した時期も、発表する作品も重なり合う二人ですが、吉田拓郎井上陽水とでは、水と油とまでは言いませんが、ずいぶん違うところも多く、よく比べられたりもしたものです (^_^ゞポリポリ

 

 吉田拓郎の発表する作品は、常にわかりやすく、私小説的な作品ばかりで、すぐに歌われている世界のイメージが描けるわけで、そこが聴き手にも大きくアピールできた理由だろうと思うわけです。

 一方、井上陽水の発表する作品は、歌詞が難解で、抽象的な作品が多く、そこが私なんかにとっては苦手だったというか・・・ (;^_^A アセアセ・・・

 たとえば、拓郎の作品ですが、「結婚しようよ」とか「夏休み」みたいに、ナニがどうしてどうなったというふうに、作品が一つのストーリーになっています。

 ところが、陽水の作品は、「カブト虫こわれた・・・」とか、「窓の外ではリンゴ売り・・・」とか、全てとは言いませんが、多くの作品はナニが言いたいの?と言うようなあんばいで、深く聞き込まないと理解できない世界が多く、敷居が高かったというか・・・ (^_^ゞポリポリ

 

 乱暴に言えば、誰でもすぐに理解できるのが吉田拓郎の作品ならば、ある程度文学的な素養がないと理解できないのが井上陽水の作品なのではないかと私は思っています。

 だからといって、陽水の作品は高尚で、拓郎の歌は俗っぽいなどとは言いませんが、それぞれに聴き手にアピールし、それぞれに多くのファンの心をつかんでいきました。

 もちろん、私もそうでしたが、どっちの作品も好きでよく聴いたというファンもたくさんいたと思いますが、どちらかと言えば・・・となると、私は断然「拓郎派」でしたね (〃⌒∇⌒)ゞ ♪

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