洗濯機
先日、都内の某所で見かけた洗濯機です。
ご覧のように、二槽式のモノで、最近ではほとんど見かける事のなくなった旧式のタイプです (^^;
一昔前なら、生活必需品としてどこの家庭にも1台はあったもので、我が世の春を謳歌していたはずの家電品です。
もちろん私は、「電気洗濯機」など存在しなかった頃も知っている世代ですから、脱水機など付いていなかった「初代の頃の電気洗濯機」もよ~く知っています (〃⌒∇⌒)ゞ ♪
その頃の電気洗濯機は、洗濯槽が一つあるだけのシロモノで、洗濯を終えた衣類は、洗濯槽から一つ一つ掴み出され、脇に取り付けてあった手動式のローラーに挟み込み、絞り出されて水分を取り除いたものです。
しかし、このタイプの手動式脱水機には決定的な欠陥がありまして、布地だけならともかく、シャツに付きもののボタンがこのローラーを通ることによって割れてしまうというクレームが続出し、アッという間に市場からは消えていきました・・・
そして登場したのが、遠心力を利用して水分を取り除く「脱水槽」と呼ばれる装置が付いた、「二層式」と呼ばれる電気洗濯機で、これはアッという間に全国に広まっていき、その後電気洗濯機の主流の方式になっていきました。
しかし、それも長くは続かず、やがて電気洗濯機は「半自動」タイプを経て、「全自動」タイプへと変っていきます・・・
「半自動」というのは、ご存じない方も少なくないと思いますが、「全自動」へと変っていく過程で作られた、「二層式」と「全自動」の両方の長所を取り入れた、中途半端な洗濯機です(苦笑)
「中途半端」というのは、洗濯槽と脱水槽の両方が付いていて、便利なことは確かに便利なんですが、つまるところは、「どっちつかず」で、一見、便利そうではあるけれど、結局のところは役には立たなかったってコトです(笑い)
洗濯槽の方は、洗濯とすすぎまでを自動で行ない、脱水は普通に脱水槽で行なうというモノで、長所は同じ洗濯水で二度洗濯が出来るというものですが、そもそも一度洗濯した洗濯水で別の洗濯物を洗うという発想そのものが、昭和30年とか40年あたりの生活が貧しかった頃のもので、昭和も50年代に入ると、「消費は美徳」というイケイケドンドンの考えが一般的になり、半自動洗濯機はホンの一時的なモノでしかなく、直ぐに全自動洗濯機一色に世の中は移っていきました。
私は、初めての勤め先が家電店という事もあって、十代の頃から「全自動洗濯機」・「衣類乾燥機」・「電子レンジ」という、当時としては比較的先進的な家電品を使って生活していました (^^ゞ
昭和の50年代も前半の頃でしたが、独身男性が生活するには、「全自動洗濯機」・「衣類乾燥機」・「電子レンジ」は便利この上なく、勝手に「独身男性の三種の神器」と言ってはばかりませんでした (〃⌒∇⌒)ゞ ♪
当時の私の生活といえば、朝、仕事に出かける前に全自洗に洗濯物を放り込み、仕事に行っている間に洗濯を済ませ、帰宅してから洗濯物を乾燥機に入れて乾かすというもので、徐々に見かけるようになったコンビニから惣菜を買ってきては電子レンジでチンして食べるという、けっこう今風な生活を楽しんでいました (^_^)V。
そういう生活は長く続き、結婚した今も、この三つの家電製品にはよくお世話になっています (〃⌒∇⌒)ゞ ♪
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コメント
おはようございます。
洗濯機、我が家はかなり前から全自動洗濯機のお世話になっています。
最近の洗濯機は、ドラム型で乾燥までしてくれるタイプがでていますね。
便利な世の中です(;^_^A
洗濯機といえば、ノーベル賞を受賞した山中教授も、受賞の連絡があったときは、洗濯機の修理をしていたそうですね(^-^)
投稿: お茶汲み坊主 | 2012年10月25日 (木) 07:56
お茶汲みさん、どうもです (^_^)/
全自洗信奉者の私ですが、ドラム式の全自洗はどうかなぁと思う否定派です。
私はドラム式の全自洗は使ったことはありませんから、正しい評価ではないかもしれませんが、洗濯物というのは、決して一種類ではありませんから、乾燥まで一気にしてしまっていいモノかどうか・・・ (^_^;
具体的にいえば、シャツなどは乾燥機にかけるとシワシワになってしまうので、普通は乾燥機にはかけないと思うんですが、そのあたりはどのようになっているのでしょうかねぇ (?。?)
投稿: 夢ピ | 2012年10月25日 (木) 19:30