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2012年11月21日 (水)

やり直し

 大相撲九州場所の9日目、前代未聞の出来事があった。

 

 この一番、私もテレビで観ていたんですが、事の顛末はこうだ。

 1敗で全勝の白鳳を追う新横綱の日馬富士と、もう一人の全勝力士である関脇豪栄道との結び前の一番。
 好取組であるだけに、私はもちろん、館内の観客達の関心は高い。

 そして勝負が始まった・・・

 立ち会い鋭く豪栄道は日馬富士の懐に入り、両手でマワシを引きつけてイッキに西の白房下の土俵際まで日馬富士を押し込む。
 日馬富士はかろうじて俵伝いに回り込み、豪栄道の攻めを凌いでいた・・・

 私の目には、寄り立てられて逃げる際に、俵の上にあった日馬富士のかかとが一瞬俵の外の砂を掃いたように見えたその直後、行司の式守伊之助が二人のマワシを叩いて相撲を止めた。

 赤房下の湊川審判委員が右手を上げており、私は「ああ、やっぱり日馬富士の足が出ていたのか・・・」と納得したんですが、勝負審判たちの協議の中、流されたビデオでも日馬富士の足が出ていた事は確認できず、土俵の外の蛇の目の砂にも足が出た痕跡は残っていなかったという事で、長い協議の末に、湊川審判委員の勘違いという結論にいたり、中断された相撲は「やり直し」というコトになった・・・ (^_^;

 

 「取り直し」ではなく、「やり直し」なんて判定は、私も長いこと大相撲を観てきましたが、初めての事で、角界においても前代未聞の事だという・・・

 

 まぁ、審判も人間ですから、勘違いや見間違いの類はあるだろう事は理解できますし、私もテレビではありますが、「出た」と思った一人なので、誰を責めるつもりもありませんが、気の毒なのは豪栄道・・・
 ほぼ勝ちを手にしていたと思われる相撲を一方的に止められ、やり直しの相撲では日馬富士に万全の相撲を取られての完敗 (ノ_-;)ハア…
 口では平静を装っていましたが、その顔には悔しさが有り有りと (;^_^A アセアセ・・・

 

 もう一人、手を挙げて勝負有りとアピールした審判員の湊川親方もかわいそうだったというか・・・
 勘違いということで自らの誤審を認め、平謝りに終始した・・・

 

 観ている方は、こういうハプニングがあった方がおもしろいというか、まぁ、しょせんは野次馬ですから、波風無く淡々と取り組みが進むよりは、思いがけない出来事があった方が盛り上がるわけですが、こういうハプニングは後味が悪いというか、できれば・・・

 いや・・・ 金輪際無くしていただきたいなと (^_^ゞポリポリ

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