缶切り
写真はごく一般的な「缶切り」でして、かつてはどこの家の台所にも、似たような「缶切り」が一つくらいはあったものです。
ところが、時代と共に「缶切り」の姿を見かけなくなったというか、使われなくなったというか、「包丁」や「まな板」の無いご家庭さえも今はあるといいますから、もしかしたら「缶切り」の無いご家庭だってあるのかもしれません (;^_^A アセアセ・・・
別に、「缶詰」が市場から消えてしまったわけではありません。
いや、むしろ缶詰は以前よりも種類も増え、ニーズもあるのではないかと思えなくもありません。
にもかかわらず、「缶切り」の必要性が薄れてしまったのは、今は缶詰の多くが「パッカン」と呼ばれるプルトップ方式のフタを採用しているためです。
パッカンですと、缶切りのような専用の道具は必用ありませんし、利き腕に関係なく缶詰を開けることができるので、缶詰の購入者には重宝がられているのだと思います。
私も、どうせ購入するのなら缶切りを使って開ける一般の缶詰よりは、そのまま開けることのできるパッカンの缶詰の方が便利だからと手に取ってしまう口なので、あまり偉そうなことは言えませんが、「缶切り」って実に優れもののツールであり、ナイフなんかと同じで使っているうちに愛着が湧いてくるシロモノで、買い求める時にはけっこうこだわりを持って選んだこともありました (〃⌒∇⌒)ゞ ♪
私が子どもの頃にも、缶切りいらずで開けることができた缶詰がありまして、それがチョッと特殊な形をしたコンビーフ缶でした。
一般の缶詰は一様に円筒形をしているのに対し、コンビーフの缶詰は台形の形をしており、子供心にもなんとなく格好良く見えたものです(苦笑)
さらに、コンビーフ缶の上面には、缶を巻き取って開けるための専用の用具が付いており、それがまた他の缶詰には見られない特徴であり、高級感を伴って憧れでした・・・ (〃⌒∇⌒)ゞ ♪
中には、こんな形をした缶詰もよく見かけると思うんですが、缶詰って、まん丸でないと缶切りでは開けにくいんですよね (^_^;
さらにいうならば、プルトップ方式のフタは、缶詰だけに止まらず、お酒やジュースの缶や、瓶類などにも採用されており、それがますます缶切りの必要性を薄れさせる結果になっています。
ご存じのように、瓶のフタとして長いこと使われてきた「王冠」も、写真の缶切りの反対側を使って開けることができるんですよね (^^)v
しかし、最近では瓶のフタもプルトップやスクリューキャップなどが増えてきており、そういった専用の栓抜きの類の道具を用いなくても、手で簡単に開けることができます。
私が子どもの頃は、缶ジュースでさえ専用の道具を使ってフタに穴を開けて飲んでいました。
当時の缶ジュースには、一様にフタの上にこんなちっちゃな器具が付いているのが当たり前で、コレを使ってフタに二カ所穴を開けて飲んでいたものです。
そうでなくても、液体の入った缶詰に穴を開ける栓抜きや缶切りというのも広く普及していましたから、かつてはそういう道具によくお世話になったはずなんですが、時代の流れなのか、最近ではトンと見ませんねぇ・・・ (〃⌒∇⌒)ゞ ♪
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