いん石
いやぁ、ビックリしました (^^;
一昨日、ロシアのチェリャビンスク州に突然いん石が落下し、多数の負傷者が出たという。
いん石が落ちたというニュースにも驚かされたんですが、その様子が動画でいくつも報じられたのも驚きでした。
もちろん、ドライブレコーダーなどで偶然に撮影されたものがほとんどのようですが、その画像の鮮明さと、落下の様子がありありと記録されており、これには本当にビックリしました。
上が、そういう動画の一つなんですが、YouTubeにアップされていたものです。
ただ、目の前にいきなりこういう光る物体を目にしたなら、普通は「いん石」とかじゃなくて、「大陸間弾道ミサイル」と勘違いするんじゃないかと・・・ (^^;
折しも、地球の近くには小惑星が接近中という事で、こういう「小惑星」とか、「彗星」とかが地球に接近する時には、前もって報じられることが多いですし、○○流星群などと呼ばれる「流れ星」も、その多くはいつ出現するのかがわかっており、マスコミでも話題になることが多いのは周知の事実です。
にもかかわらず、今回のロシアのいん石落下は突然のことで、当のロシア国内でも事前の報道は全く無く、寝耳に水の出来事だったことを訝かしんでいる方も少なくないのではないか。
ロシアなんて、アメリカと並んで宇宙開発の最先端を行っている「その道のプロ」ですから、いん石の落下をどうして予測できなかったのだろうと・・・
これにはチャンと理由がありまして、「小惑星」とか「彗星」とかは決まった軌道上を動いていますから、観測していればいつどこを通過するのかがわかりますし、「流星群」なども毎年同じ時期に出現する定常群や一定の周期で現われる周期群などなら、いつ現われるのかが予測できます。
これに対して、「いん石」は偶発的に引き起こされる「流れ星」の一種ですから、いつどこで発生するかをあらかじめ予測することは難しいわけです。
喩えるなら、「小惑星」や「彗星」はレールの上を走っている定期運行の電車であり、周期的に現われる「流星群」は時々走る貨物列車みたいなものでしょうか・・・ (^◇^;)
それに対して、「流れ星」は、宇宙空間を漂っている単なるゴミの類で、それがたまたま地球の引力に捉えられ、地上に向けて落ちてきたものですから、不定期運行の観光バスみたいなもので、いつどこを通るのかはほとんど予測不可能ということになります。
それはともかくとして、NASAの分析によると、今回大気圏に突入したいん石は、直径がおよそ17メートル、重さがおよそ1万トンと当初の推定よりも大きく、その衝撃波は広島型原爆の20倍近い300キロトンのエネルギーだったと発表された。
こう聞くと、何かとんでもない被害があったようにも感じられますが、ここでいうところの比較は、単なる「衝撃波」のコトであって、広島で受けたような核の影響はないわけですから、いたずらに「広島型原爆」などという喩えを持ち出すのはいかがなものかと私は思う次第です。
まぁ、よりセンセーショナルに報じて、人々の関心を引きたいとのマスコミ根性はわからないでもないですが、この場合、「広島型原爆」という喩えは適切なものだったんでしょうか・・・
いん石は日常的に地球に落下しており、別に珍しい現象ではありませんが、そのほとんどはそれほど大きなものではないために、大気圏内を落下中に燃え尽きてしまうのが一般的で、地表にまで落下してくるいん石はめったにありませんが、例え燃え尽きずに落ちてきても、地表の7割は海ですし、陸地に落ちてきたとしても人が生活していない山野や砂漠のような場所も多いですから、いん石による被害というのは希だといわれています。
そう考えれば、今回の大きな被害は、やはり普通ならあり得ないハナシであり、お気の毒としか言いようがないのですが、それでもこういう天災は防ぎようがないだけに、私たちにできる事といったら、せいぜい天に祈ることくらいのモノなのでしょうか・・・ (ノ_-;)ハア…
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コメント
こんばんは^^
現地では、爆音の後、「戦争だ!」と叫んでいた方ありましたよ。
爆撃だと思ったみたいですね。
車載カメラの鮮明なことには、私も驚きました。
ニュースであちらでは、事故が多くかかせないものだと言ってました。
天から降ってくるものは、冷たいものや硬いものじゃなくて、
幸せなものがいいです^^
投稿: kyoro | 2013年2月17日 (日) 18:43
kyoroさん、どうもです (^_^)/
そうですねぇ、私も、心温まる幸せなモノであって欲しいと思う一人です (〃⌒∇⌒)ゞ ♪
投稿: 夢ピ | 2013年2月17日 (日) 20:55