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2013年6月26日 (水)

魔の時間帯

 今開催中のサッカー「コンフェデ杯」ですが、日本代表は3連敗というキビシイ結果で1次リーグ敗退が決まりました。

 

 中には、イタリア戦の善戦もあって、「世界で戦える手応えを掴んだ」みたいな、お気楽コメントを残した方もいらっしゃったようですが、内容的には実に情けない3連敗だったと私は思っています。

 なによりも、点の取られ方が悪すぎましたから・・・ (ノ_-;)ハア…

 

 確かに、「ドーハの悲劇」を経験した20年前から比べれば、個々人のテクニックは飛躍的に伸び、98年のフランス大会から5大会連続5度目のW杯本大会出場が決定した事もあって、日本代表の力は世界に通用するようになったと思いたい気持ちもわからないではない。

 しかし、そういう事とは別に、日本代表の本質「ドーハの悲劇」の頃から少しも変わっていないのではないかと、今回の「コンフェデ杯」は教えてくれたように思う・・・ (ノ_-;)ハア…

 そういう目で見ると、善戦したと言われているイタリア戦でさえ、20年前の日本代表と同じ「未熟さ」を露呈していた・・・

 

 それはともかくとして、サッカーには「魔の時間帯」と呼ばれる
ことばが存在します。

 具体的に申し上げるなら、試合開始からの5分間と、ハーフタイムの前後5分間、そして、試合終了前の5分間です。

 つまり、前後半とも、立ち上がりと終了間際の5分間は失点しやすい時間帯という事で、指導者たちは口を酸っぱくして「魔の時間帯」には気をつけろと子どもの頃から繰り返し繰り返し教え込むわけです。

 

 この時間帯に失点しやすいのにはしっかりした理由がありまして、立ち上がりは選手間の連携もぎこちなく、身体も十分に温まっていないことも少なくないので、普段なら出来るなんでもないプレーが出来ずにうっかりしたミスを起こしやすく、そこを突かれて失点してしまうこと。

 また、終了間際というのは肉体的な疲れや精神的な疲労も重なり、他の時間帯と比べても集中力が切れやすいからというのが、失点が生まれやすい「魔の時間帯」と呼ばれている由縁です。

 

 これは何もサッカーに限った話ではありませんで、鎌倉時代の古から、徒然草の中にも「高名の木のぼり」という逸話として語られています。

 子どもの頃から嫌というほど教え込まれ、十分にわかっているはずなのに、それでも失点してしまう事が少なくないからこそ「魔の時間帯」などという大仰なことばで言われているわけですよ。

 

 翻って、今回の「コンフェデ杯」ですが、1次リーグ3試合の失点は「9」という悪夢のような数字でして、その内容はというと・・・

 《ブラジル戦》
 前半 3分 ネイマール
 後半 3分 パウリーニョ
 後半48分 ジョー

 《イタリア戦》
 前半41分 デ・ロッシ
 後半 5分 オウンゴール
 後半 7分 バロテッリ
 後半41分 ジョビンコ

 《メキシコ戦》
 後半 9分 エルナンデス
 後半21分 エルナンデス

 

 いかがですか?

 まぁ、メキシコ戦の2失点はともかくとしても、初戦のブラジル戦も、次のイタリア戦も、実に見事に「魔の時間帯」に失点しているわけですよ。

 こういう点だけを挙げるなら、ほぼ手中にしていたはずの「W杯米大会出場」というキップを、「ドーハの悲劇」という終了間際の同点ゴールで失ってしまった20年前と、根本的には何も変わっていないと言われてもしょうがないんじゃないかと・・・ q(`o')ブー!!

 

 だいたい、サッカーをやっている選手なら子供だって知っている「魔の時間帯」に、プロの、それも代表クラスのチームがああも見事に失点を重ねてしまうというのは、テクニックはともかく、メンタル面に大いに問題があるのだろうと、私なんかには思えてならないワケですよ (ノ_-;)ハア…

 こんな子供じみた精神力しかない日本代表では、W杯に出場が決まっても、予選リーグで全敗してしまうのがオチなんじゃないかと個人的には思う次第です。

 そうならないためには、技術や戦術以前に、精神面をなんとかしないと、イタリア戦のように善戦はできても、結果には結びつかないだろうと思えてなりません・・・ (__;)

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