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2014年1月19日 (日)

田舎者

 先週の13日、国立競技場において感動的な名勝負が繰り広げられました。

 ともに初優勝を目指す、富山県代表の富山第一と、石川県代表の星稜とが激突した、第92回全国高校サッカー選手権の決勝戦です。

 

 この試合、まず前半の34分に星稜がPKを獲得して先制し、後半にも星稜が追加点を挙げて2点差とし、勝利を目前にした後半の42分、富山がカウンターから1点をもぎ取り、アディショナルタイムにもPKを獲得し、土壇場で試合を振り出しに戻した。

 コレだけでも、十分に劇的な試合となるところですが、さらに感動的な結末が用意されていまして、延長の後半9分に富山が決勝ゴールを奪って3-2として星稜を突き放し、結果的に大逆転で富山第一が初優勝を遂げました ヽ(^◇^*)/

 

 勝負事は下駄を履くまでわからないとはよく言われますが、普通は追い詰められればダメかなと諦めてしまいがちで、絶望的な崖っぷちから執念で追いつき、延長で突き放すという、富山第一の選手諸君の粘り強い精神力に喝采を贈りたいと思います。

 

 大逆転で優勝したことはもちろんですが、それ以上に私が感動したのは、優勝した富山第一を率いた大塚監督がお立ち台の上で叫んだ、「田舎の選手たちでもできるんだと証明できてよかった。富山県民の皆さん、やりました!」という、泣けるコメントでした。

 

 富山第一は、私立校ではありますが、よく有りがちな有力選手を集めてチームを作るというような安直な方法ではなく、徹底して「地元」にこだわってチームを育ててきたという事で、正直スゴイなぁと・・・ (^^;

 甲子園大会などでも、県代表とはいいながら、県外出身者がチームのメンバーに顔を連ねるということはよくあることであり、ホントに県の代表なのと言いたくなるようなえげつないチームだって存在するわけで、正直、北陸という大きなハンデを背負っている地域の選手達だけでここまでやったというその事実だけで、私なんかは拍手喝采です。

 

 「田舎者」ということばには、自虐的というか差別的というか、どうしてもマイナスのイメージが付きまといますが、それに負けてしまうことなく、逆に「糧」とし、跳ね返そうという「エネルギー」に替え、大きな仕事を成し遂げるという、「下克上」とか「サクセスストーリー」に似た結果に、私も田舎者の一人として大満足しています。

 

 あまり富山とは関係のない私ですが、心からおめでとうと祝福させて頂きます。

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コメント

「田舎の選手たちでもできるんだと証明できてよかった。富山県民の皆さん、やりました!」

そうですね、なかなかの名言だと思います。
私も田舎育ちなので殊更この言葉が印象に残りました。
私は、横浜に住んでいますが、やっばり田舎者と自分でも思い、年をとった今でも多少のコンプレックスはありますね。

ところで自己紹介させていただきますと、夢見るピーターパンさんより少し年上(2~3年かな?)、同じ高校、桜壇ですね。
校歌から辿ってここに着きました。
これからも時々寄らせていただきます。

投稿: メイの家 | 2014年1月19日 (日) 17:50

 メイの家さん、どうもです (^_^)/
 喜高の先輩でいらっしゃいますか (〃⌒∇⌒)ゞ ♪

 私は子どもの頃から反骨心旺盛・・・といえば聞こえはいいですが、単なる変わり者なので、このブログも独断と偏見に満ちた記事が少なからずあるとは思いますが、時々ノレンをくぐって頂ければ幸いです (*^.-^*)♪

投稿: 夢ピ | 2014年1月19日 (日) 21:59

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