前人未踏
大相撲の初場所は、昨日13日目を終え、2敗で追っていた日馬富士が鶴竜に敗れ、全勝の白鵬が同じく2敗の稀勢の里を下し、大鵬の持っていた32回の優勝回数を超えて前人未踏となる33回目の優勝を決めたと報じられた。
白鵬が大鵬の記録を塗り替えるのは時間の問題だろうと思ってはいましたから、今場所33回目の優勝を決める可能性は十分にあるだろうとは思っていましたが、いくらなんでも13日目に決まってしまうとは思いませんでしたよ (ノ_-;)ハア…
確かに白鵬は凄い横綱だとは思いますが、大鵬を越えるほどの器だとは思っていないだけに、白鵬以外の力士達のあまりの不甲斐なさに怒りを禁じ得ません q(`o')ブー!!
これまでにも、連勝記録とか年間最多勝とか、大横綱の片鱗を窺わせる活躍を見せた事は何度もあり、その度に白鵬を大横綱と持ち上げる報道も確かにありましたが、私自身は一度もそんなコトは思った事は無く、白鵬なんて普通の横綱でしかないとずっと思ってきましたし、今もその思いは少しも変わってはいません。
なぜなら、どんな大記録も個人の力量とは無関係に、その時の巡り合わせで相対的にある程度は作られるわけで、例えば大鵬には柏戸という偉大なライバルがいましたし、北の湖には輪島という好敵手がいました。
最近でいえば、貴乃花にも曙という生涯のライバルがいましたし、朝青龍には日本相撲協会という天敵が存在していたために、そう簡単に優勝回数を伸ばす事は適わなかったわけです。
ところが、白鵬にはそういう優勝を阻む存在が皆無であり、あれほど朝青龍には冷酷だった協会でさえも、白鵬には好意的ですから、それ故に悠々と優勝回数を重ねて来れた事実があります。
第一、白鵬のライバルとならなければならないはずの日馬富士や鶴竜はどちらも横綱とは名ばかりのヘタレ同士ですし、稀勢の里もいつまで経ってもピリッとせず、琴奨菊や豪栄道はいつ大関から陥落してもおかしくないダメ大関です (__;)
他にも若手が何人か育ってきてはいますが、いずれも経験不足の感は否めず、白鵬の足元には遠く及ばない存在でしかありません・・・
こんな状況で例え何回優勝したとしても、それは水増しの優勝回数でしかないと私は思うわけですよ。
もちろん、記録は記録として当然歴史に残ってしまうのでしょうが、こんな水増し優勝回数を作ってしまった大きな原因は他ならない日本相撲協会ですから、猛省をして欲しいと私なんかは思っています(怒り)
あの時に、角界からムリヤリ朝青龍を追い出したりしなければ、少なくても「龍鵬時代」と呼ばれるべき期間はあったろうと私は考えているので、朝青龍が引退した後の28場所中のうち、20回という白鵬のべらぼうな優勝回数も当然割り引いて考えなくてはならなかっただろうと思うのが妥当だと思うので、私は今後何年経とうが、白鵬の事を大鵬を越えた大横綱などと思う事は間違っても無いだろうと思います。
ただ、そうはいっても、水増しの優勝回数は白鵬自身の責任ではないわけで、そういう運不運を踏まえての記録である事もまた動かぬ事実ですから、記録は記録として讃えられてもしかるべきなのかなと思わないワケではありません・・・ (__;)
私自身は少しも好きになれない白鵬だからよけいにそんなコトを思うのかもしれませんが、もしこれが朝青龍が築き上げた優勝回数だったなら、両手を挙げて喜んでいたろうと思うと、ホント複雑な気持ちですわ・・・ (〃⌒∇⌒)ゞ ♪
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コメント
くずは言い過ぎかも知れませんが、今の日本人関取に対して厳しい見方をしても良いと思います。
白鵬一人に容易く賜杯を明け渡す様子は不甲斐ないし若貴時代よりも明らかに低レベル。
仮にも高録を食んだ関取相手に、「頑張った」の一言で片付ける事なんてないです。子供じゃああるまいし。
昔の力士の方が、勝ち目無くても横綱に立ち向かっていた気がします。
懸賞が懸かった遠藤戦には全力で戦えても白鵬に対してはたやすく大相撲の看板を譲っている現状にはもどかしさを感じます。
相撲協会もモンゴル人に積極的に門戸を明け渡した節もありますし、別に今更排他的になるつもりはありませんが白鵬から日本の相撲を取り戻すのはへたれ豪栄道をヒイキして大関に据え置くのではなくて実力で取り戻すしかないでしょう。
長文失礼致しました。
m(_ _)m
投稿: 力三郎 | 2015年1月24日 (土) 07:27
力三郎さん、どうもです (^_^)/
ホントに日本人力士達のヘタレぶりには呆れてしまいます (ノ_-;)ハア…
どうして日本人力士達と外国人力士達の間に大きな差ができてしまうのかといえば、言わずもがなで、ロクな稽古をしていないからです q(`o')ブー!!
若貴兄弟がどうして横綱まで上り詰める事ができたのか・・・
父親である先代貴ノ花仕込みの厳しい猛稽古があったからだという事実を、今の力士達には理解してほしいと思います。
あの当時でさえ稽古量は少なくなったと言われていましたが、今の力士達の稽古なんて、それから比べても半分もしていないんじゃないかな。
投稿: 夢ピ | 2015年1月24日 (土) 08:33
>朝青龍には日本相撲協会という天敵が存在していた
笑いました。そういえばそうでしたね。
相撲協会はあまりにも狭量でした。
あの奔放さがよかったのに、朝青龍をもう少し活かせる道を探せばと思いました。
白鵬はあの八百長問題の時も一人で大相撲を支えました。
その辺も含めて、もう少し評価してあげてもいいかなと思います。
少なくとも現在ではぶっちぎりの実力、というのは否定できない事実ですから。
投稿: メイの家 | 2015年1月25日 (日) 13:13
メイさん、どうもです (^_^)/
白鵬が八百長問題の時に一人で大相撲を支えたように、朝青龍も、若乃花や曙が相次いで引退し、続いて貴乃花や武蔵丸までもが現役を引退した後、白鳳が横綱になるまでの3年半、二十歳そこそこの若輩の身でありながら、一人横綱の重責を担い、角界をその両肩で支えていたという事実も動かしがたいものであり、その恩を忘れて角界から追い出しを図った日本相撲協会は人でなしだと私は思っています。
投稿: 夢ピ | 2015年1月25日 (日) 18:12