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2015年2月16日 (月)

傘がない

 昨日、FMで中森明菜の歌う「傘がない」を聴きました。

 

 「傘がない」は、井上陽水の初期を代表する作品であり、過去にも何人もの歌手がカバーしたと聞いています。
 しかし、パーソナリティの一人である田家秀樹氏は番組の中で、これほど情感たっぷりに歌われた「傘がない」はこれまでに聴いたことがないとまで言い切っていました。

 確かに、私もいいデキだなぁと思って聴きました (〃⌒∇⌒)ゞ ♪

 

 中森明菜の歌唱力はデビューの頃から際だっていまして、私も歌の上手いアイドル歌手としてけっこう好きな方でしたが、この中森明菜の歌う「傘がない」は、これまで私が抱いていた中森明菜に対するイメージをはるかに超えていまして、「凄ぇ!」・・・ というのが正直な感想です (^◇^;)

 

 それはそれとして、「傘がない」が発表された70年代初め、フォークソングはもっぱら反戦歌として歌われていました。

 岡林信康の「友よ」や高田渡の「自衛隊に入ろう」などに代表されるように、反戦や風刺を自作の歌に乗せて声高に歌うのがフォークソングというものだと思われていた時代に、井上陽水の歌うこの「傘がない」や吉田拓郎の歌う「結婚しようよ」が相次いで発表されて社会を驚かせます。

 デートに行きたいのに傘が無くてどうしようかと思案している情けない男や、髪が肩まで伸びたら結婚しようと言っている軟弱な男など、それまでのフォークソングでは取り上げられることの無かった、実にたわいのない日常生活の一部分を取り上げ、歌にして歌うという、言うならば時代のターニングポイントとなったシンボリックな作品とでもいうのでしょうか・・・

 これらの歌を聴いた若者は、こんなどうでもいいような些細な事でも、歌として発表していいのかと驚き、そして雨後の筍のように、女々しいというか情けないというか、そういうプライベートな事をモチーフに作品作りをするアーティストが次々と登場してきます (〃⌒∇⌒)ゞ ♪

 そんな軟弱路線を決定づけたのが、かぐや姫の歌った「神田川」でしょうか。
 若い頃に同棲をしていた貧しい生活を振り返るだけという、この実にセコくて惨めな内容の作品の大ヒットにより、フォークソングは「反戦歌」から「四畳半フォーク」と呼ばれる、私小説的な内容を歌うものへと大きく舵を切っていくことになります。

 もちろん、私はこの「四畳半フォーク」を聴いて育った世代ですので、これらの作品に対する想いもひとしおです (〃⌒∇⌒)ゞ ♪

 

 という事で、中森明菜の歌っている「傘がない」を探してみたんですが、見つからなかったので井上陽水の「傘がない」を貼り付けてみました (^^ゞ

 機会があったら、中森明菜の歌う「傘がない」も、ぜひ聴いてみて下さい ( ^-^)/ ♪
 シビレますぜ~ (^◇^) 。。。ケラケラ

 

 

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コメント

私もYouTubeで井上陽水バージョン聴いてみました。
(^-^)v

いきなり「自殺」の記事から始まると言うのもすごいですが、彼女に会うために傘がないって昔の貧乏学生みたいですね。
ヽ(^○^)ノ

井上陽水とやっぱり「少年時代」です♪
中森明菜バージョンは私の検索した範囲ではYouTubeでも投稿されてなかったですが、歌姫(笑)の「傘がない」も興味深いですね♪
o(^-^)o

投稿: 力三郎 | 2015年2月17日 (火) 11:55

 力三郎さん、どうもです (^_^)/

 今でこそビニール傘が安価で手に入り、そこいら中で売られていますから、使い捨て感もあったりするですが、一昔前は、傘1本でもけっこう貴重品でした (〃⌒∇⌒)ゞ ♪
 下手すると、一人1本どころか、一家に1本の傘しか無いなんて家だってあったと思いますよ (^^;

 それだけ日本という国が豊かになったということなんでしょうが・・・

投稿: 夢ピ | 2015年2月17日 (火) 21:15

私も中森明菜の歌う「傘がない」を聞いてみたいと思いyotubeで探しましたが、残念ながらありませんでした。

傘がないが、反戦歌として歌われてたとは知りませんでした。
あの時代だからそうかもねぇ、という思いもありますが、これが反戦かあ? とう感じもあります。

本当に傘が無く、私は土砂降りの中、仕事に出かけたことがあります。
あの頃コンビニもなかったし。(笑)

投稿: メイの家 | 2015年2月22日 (日) 14:59

 メイさん、どうもです (^_^)/

 言葉が足りず、誤解を与えてしまったのかもしれませんが、あの当時「フォークソング」といえば「反戦歌」という認識が一般的でした。

 そこに登場した井上陽水や吉田拓郎は、そういう反戦歌とは一線を画した新たなメッセージを歌に乗せて発表したアバンギャルドなアーティストでした。

 もちろん、「傘がない」も「結婚しようよ」も反戦歌ではなく、それまでは軟派と呼ばれて陽の当たらなかった「愛」をモチーフに作られたフォークソングです。

 この二人の出現をきっかけに、フォークソングは反戦歌から愛や日常の生活を歌う身近なものへと大きく変っていくことになります。

投稿: 夢ピ | 2015年2月22日 (日) 15:53

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