ひのき舞台
「ひのき舞台」ということばがありまして、立派で名誉な発表の場というような意味で用いられます。
「ひのき舞台に立つ」などのように用いられるわけですが、私は単に、ものの喩えとして「ひのき舞台」ということばを使っているのだとばかり思っていました。
ところが、昨年の暮れに、京都・南座のひのき舞台が23年ぶりに一新され、11月28日に舞台開きが行なわれたと報じられました。
この報道があってからすでに4ヶ月が経ってしまっているので、いささか時機を逸した感は否めませんが、まぁ、そのあたりは勘弁して下さい (〃⌒∇⌒)ゞ ♪
舞台の張り替えは、平成3年の全面改修以来という事で、年の瀬を彩る歌舞伎公演「吉例顔見世興行」に出演する人間国宝の坂田藤十郎さんも舞台開きに出席して謝辞を述べたそうです。
主に、能や歌舞伎などの伝統芸能を行なう舞台が、檜材で造られているそうですが、一昔前に造られた舞台ならともかくとして、今日でも檜材で作られた舞台が実際に造られているとは思いませんでした (^^ゞ
改修には、樹齢百年のヒノキが使われ、長さ4メートル、幅17センチの板が600枚、舞台や花道に敷き詰められたそうで、そんな大量のヒノキ材が取れるほどの古木が、何本も大切に育てられているということにも驚かされました (;^_^A アセアセ・・・
木なんて、切り倒されてしまえばそれまでですから、100年も前から寺社仏閣等に用いるためにと檜を植え、ずっと守り通してきた事になるわけで、気が遠くなるような作業であり、頭が下がるなと・・・ (^_^ゞポリポリ
ただ、そういう木材を植樹し、手入れを行ない、立派な樹木として育て上げる仕事をしている、営林署などに勤務する職員や林業に従事する人は減少の一途をたどり、現役の職員や作業員も高齢化が進んでいるそうで、いずれ定年などで職場を去った後、日本の森林は誰が手入れをするコトになるのか、甚だ心配ではあります (^^;
なにしろ、山の中が仕事場なワケですから、年中山野を歩き回らなければならないわけで、そういう地味でたいへんな仕事であることがわかっていますから、営林署や林業の仕事をしようという希望者が少ないというのも頷けるわけで・・・ (__;)
そんな状況ですから、国産の材木は値が張りまして、勢い、海外からの安い輸入材が市場を席巻しているような現状です・・・ (__;)
近い将来、「ひのき舞台」ということばは、会話の上でしか存在しなくなるのかもしれません・・・ (;^_^A アセアセ・・・
いや、ひのき舞台だけでなく、各地の神社なども、ヒノキ材が入手困難になって、輸入材で建て替えられるような時代がやって来ないとも限りません・・・ (__;)
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コメント
上質な檜材が提供されるまでに要する労力と時間。
今から植樹しても立派な檜舞台とか神社仏閣に変わるのは何百年後ですから、改めて恐れ入ります。
(^ー^;A
檜舞台は大切にして欲しいですが、営林とか林業は地味でハードな仕事の割には見返りも少ないのでしょう。
(^ー^;A
某総理ではありませんが、美しい国日本の為には、弱肉強食のアベノミクスではなくて、むしろこういう地味でハードな緑の保全を大切にしていただきいです。
(^ー^;A
投稿: 力三郎 | 2015年4月 2日 (木) 12:39
力三郎さん、どうもです (^_^)/
('-'*)(,_,*)('-'*)(,_,*) ウンウン
おっしゃる通りだと私も思います・・・
投稿: 夢ピ | 2015年4月 2日 (木) 19:36
檜は良い香りがし、値も張る高価なものですが、私にとっては天敵です。
というのも花粉がねえ。(笑)
杉はもうそろそろ終わりのようですが、これからは檜のシーズンなんです。
五月までは油断できません。
投稿: メイの家 | 2015年4月 4日 (土) 14:29
メイさん、どうもです (^_^)/
本当に、ご愁傷様です・・・ (^_^;
お大事に・・・ <(_ _)>
投稿: 夢ピ | 2015年4月 4日 (土) 16:53