傘に乗る
「傘に乗る」ということばがありまして、主に広島や岡山、愛媛辺りで使われているそうですが、皆さんは、「傘に乗せて」と誰かに言われたとしたら、どのように応対しますか?
実は、件の地方では誰かの差している傘の中に一緒に入ることを「傘に乗る」と言うんだそうです。
ですから、「傘に乗せて」ということは、「あなたの差している傘に私も入れて下さい」という意味になるんだそうで・・・ (;^_^A アセアセ・・・
方言というのは、独特の言い回しであることが多く、どうしてそういうふうに言うのか他所者にはよくわからないことが多いんですが、この「傘に乗る」という言い回しも他所者にはチョッとわからないんじゃないでしょうか・・・ (〃⌒∇⌒)ゞ ♪
また、高知では、傘を差すことを「傘を着る」と言うんだそうですが、これはなんとなくわかりますね (^^)v
傘が雨具として一般的になったのは近代のことだと思うので、江戸時代くらいまでは雨が降るとミノを着て、笠をかぶるというのが庶民の対応でした。
もちろん、番傘と呼ばれる和傘もありましたが、今と違って昭和も40年代くらいまでは傘は貴重品で、一家に1本傘があればいい方でしたから、おそらく江戸時代くらいですと「傘」を差して歩ける人は限られていたんじゃないかと思えてなりません。
ですから、洋傘が一般的に使われるようになっても、「笠」=「傘」と同意語として用いられていたのではないでしょうか。
つまり、笠を頭にかぶることも身に付けるということでは、「着る」という感覚だったのではないかと思えるので、傘を差すことを「傘を着る」と言うようになったんじゃないかと ・・・ (^^ゞ
このように、方言というのは意味はわからなくても、一般の共通語とは違った親しみとか人情みたいな「人の温もり」が感じられるので、私は大好きです (〃⌒∇⌒)ゞ ♪
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コメント
「傘に乗る」、「傘を着る」という方言は知りませんでした。
なかなか面白いですね。
私は、バスから落ちる、電車から落ちる、とつい今でも使ってしまいます。(笑)
会津の表現にも面白いものがあります。
投稿: メイの家 | 2015年5月24日 (日) 12:01
メイさん、どうもです (^_^)/
へ~、会津の方言にそういう言い回しがあるとは知りませんでした (;^_^A アセアセ・・・
少なくても、私は使ったことがありませんし、聞いた記憶も無いように思います。
会津も広いという事なのでしょうか・・・ (^_^ゞポリポリ
投稿: 夢ピ | 2015年5月24日 (日) 17:47