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2015年8月28日 (金)

電子ブロック

 私が小学校の高学年だった頃から中学生くらいにかけて・・・ですから、もう45年くらい前のハナシになりますが、「電子ブロック」という電子玩具が男の子の間で話題になったことがあります。

 

20150314004  トランジスタやダイオード、抵抗などの電子部品をサイコロ状のブロックの中に組み込み、それらを回路図通りに並べていくだけで、ゲルマニウムラジオやモールス信号機など、多様な電子機器を組み上げて遊ぶことができる、単なるお仕着せのオモチャとは違って、子供のアイディア次第で遊び方はドンドン広がっていくという事で、当時の子ども達にとっては今のパソコン以上に夢のある、魔法の箱に近い憧れの玩具でした。

 ただ、電子部品をふんだんに使っているという事で、昭和40年代の子ども達にとっては比較的高価なオモチャだったので、メーカーの方でも買いやすい工夫はしていました。

 

 商品は、組み上げることのできる回路数でグレードが別れていまして、ベーシックな物はブロックを並べる基盤と呼ばれる弁当箱のようなケースと、必要最小限のブロックとで構成されており、30回路くらいのモデルが一番安価なモデルだったように思います。

 もちろん、最初から、50回路や100回路といった高級なモデルを買ってもらえる子供もいましたが、最初は30回路のベーシックなモデルを購入し、後から追加のブロックを購入し、50回路や100回路にグレードアップしていく子ども達も多かったように思います。

 

20150314003  これとは別に、「電子ボード」と呼ばれる廉価版の商品もありまして、内容的には「電子ブロック」と同じようなことができるのにも関わらず、ブロックの代わりにリード線を多用することでパーツ数を減らし、同じ回路数ならより安い価格で購入することができました。

 それでも、当時の市場からすれば割高な商品であることには変わりなく、子供には高嶺の花で、誰もが持っているような一般的な玩具ではありませんでした (^^;

 

20110225001 私は、奥会津の山村で育った田舎者なので、そういう玩具があることさえ知りませんでしたが、小学5年の時の冬休みか春休み、仲のよい友人宅に遊びに行った時、自慢げに見せてくれたのが、写真のような30回路の「電子ブロック」でした。

 

 友人は、得意げに「電子ブロック」を取りだし、回路図通りにブロックを並べて、ラジオを始め、こんなものもできるんだよと次々に披露してくれまして、新しもの好きの私は一度で「電子ブロック」の虜になってしまいまして・・・ (〃⌒∇⌒)ゞ ♪

 とはいうものの、そんな高価なオモチャを買えるほどの余裕が我が家にあるはずもなく、買ってくれとは言い出せないまま中学生になるわけですが、珍しく親父が中学生になったお祝いにみたいな感じでラジオを買ってやると言い出しましてね (;^_^A アセアセ・・・

 

 で、私は子供ながらに考えたわけですよ (^◇^;)

 ラジオを買ってくれるお金があるのなら、そのお金を有効に使ってなんとか「電子ブロック」を手に入れたいなと (〃⌒∇⌒)ゞ ♪

 「電子ブロック」でもラジオは作れますから、まんざらウソではないわけですが、親父の考えている「ラジオ」と、私の望む「電子ブロック」で作ったラジオとでは、 ずいぶんな違いがあるワケで・・・ (^◇^) 。。。ケラケラ

 

 それでも、どうせ買うのなら50回路とか100回路くらいの「電子ブロック」が欲しいなとは思うものの、けっこう値が張りますからねぇ、この時点で私の選択肢は「電子ブロック」から、より安い「電子ボード」へとすでに移行しており、さらに、同じ価格ならより回路数の多い「マイキット」もいいかなと思い始めた私・・・ (^◇^) 。。。ケラケラ

 

20150314001  「マイキット」というのは、「電子ブロック」や「電子ボード」と同じ事ができる電子玩具ですが、基盤の中に全ての電子パーツがあらかじめセットしてあり、その電子パーツへつながっているバネが表に飛び出した形状になっています。

 で、ブロックを並べる代わりに、そのバネにリード線を挟む形で回路を完成させるというモノでした (;^_^A アセアセ・・・

 バネですから、指で押し曲げると隙間ができるわけで、そこにリード線を挟めばハンダとかも要らずに結線ができるという安直な発想です (^◇^) 。。。ケラケラ

 

 ただ、価格が安いというコトはそれなりにデメリットもありまして、その一番が全てのパーツが一体型のケースの中に収っており、私が購入した時には木製のトランク状のケースになっていました (^◇^;)
 これも、時代による変遷があるようで、初代のマイキットは紙のケースに入っていたといいますから、おそらくは段ボールかボール紙で作られていたんだろうと (;^_^A アセアセ・・・
 その後、私が購入したような木製のトランクになりまして、さらに時代が下るとプラスチック製のケースになったようです。

 それはともかくとして、確かにダサイ製品ではありましたが、私が購入した「マイキット」は150回路もの実験ができましたから、子供心にもけっこう誇らしげで、それなりに楽しめた宝物となりました o(*^▽^*)o~♪

 

20150314002  しかし、子供心に抱いた「電子ブロック」への憧れは消える事はありませんで、二十歳を過ぎてからではありますが、自分の稼いだ給料で「電子ブロック」を買ったことは今もよく覚えています (^_^ゞポリポリ

 それが「EX-150」という、当時の最上級モデルだった150回路の電子ブロックでした (^^)v
 写真は、生産完了となった後に復刻販売された物ですが、私が購入した電子ブロックも同じパッケージに入った、同じ製品でした。

 

 さすがにあれから30年以上も経ってしまっているので、今はもう手元にはありませんが、思い出すと今でも懐かしい想い出がよみがえる「電子ブロック」の記憶です (〃⌒∇⌒)ゞ ♪

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コメント

「電子ブロック」・・・見たことも聞いたこともありませんでした。
私の友人にも持っていた人はいなかったのではないかと・・・・。
というのも、こういう商品について友人と話題になったことが一度もありませんでしたので。
同世代なのに不思議と言えば不思議ですねぇ。

投稿: メイの家 | 2015年8月29日 (土) 16:39

 メイさん、どうもです (^_^)/

 いやいや、興味のない人にとってはナンでもそうですが、知らないことは不思議でもなんでもないことだと思います。

 音楽大好き人間の私ですが、ビートルズの事は、名前以外はほとんど知らないで今日まで来ました (^_^ゞポリポリ
 ビートルズのまっただ中の世代なのに、関心が無いとはいえ、これも不思議なコトだと思いませんか(苦笑)

投稿: 夢ピ | 2015年8月29日 (土) 17:57

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