デザイナーベイビー
昨日の「三兄弟」の続きになりますが、私が子どもだった頃は三人兄弟なんてごく一般的な事であり、私の回りを見渡してみても、3人はおろか、4人、5人とたくさんの兄弟を持つ同級生も少なくありませんでした。
しかし、最近は少子化が大きな社会問題にもなっているように、一人っ子のご家庭も珍しくなくなりましたし、子供が二人きりというご家庭も少なくないように思います。
夫婦の希望も、子供は一人か二人で十分というご家庭が多くなると、いずれそこには親のエゴが必ず現れてくるようになるだろうと私は思っています。
もう放送は終了しましたが、この秋の連ドラの中に、NHKが放送した「デザイナーベイビー」というのがあって、非常に重たい内容だったにも関わらず、サスペンスタッチの切り口で描かれることによって、とてもおもしろいドラマになったと個人的には思い、楽しませて頂きました。
ある日、某大学病院の新生児室から生まれたばかりの赤ちゃんが誘拐されて消えてしまう・・・
「ノゾミ」と名付けられたその赤ん坊を巡って繰り広げられる、両親、病院、警察、それぞれの関係者の立場の違いから描かれる人間模様が、実に巧みに描かれていました。
ドラマですから所詮は作り話でしかないわけですが、私は近い将来、赤ん坊は誰かの思惑によって命を与えられ、生まれてくるようになると考えています。
一生の間に、一人か二人しか授からないであろう我が子ですから、出来るだけ優秀な子供が欲しいと考えるのは親として自然な願いだと思いますし、それは人間に限らず、どんな動物であれ、必ず持っている種の保存のための本能だとも思います。
まぁ、オトコはそういうコトにはけっこう鈍感だったりもしますが、女性というか、メスは我が子の幸せのためにはどんな事も厭わずにしてあげたいと思うのが常ですし、そのためにたくさんのオスの中からより優れていると思われる一匹のオスを選び、子供を作ろうとします。
優秀なオスの子供を産むことが、結果としてキビシイ生存競争に勝ち残っていける一番手っ取り早い方法だと本能で知っているからです。
それは人間の女性達であっても例外でなく、背の高い男性とか、頭脳明晰な男性、あるいは運動能力に長けた男性など、自分にとって一番メリットの多いと思われる男性を一生懸命に探し、その男性のDNAを持つ子供を世に残したいと願うわけです (;^_^A アセアセ・・・
私が子どもの頃、体外受精の技術が開発され、「試験管ベイビー」などという名前でセンセーショナルに報道された事がありまして、人為的に作られた生命に対する嫌悪感と侮蔑的な扱いとで、倫理的に反対されたこともあったんですが、すでに体外受精で生まれる子供の数は年間1万人を超え、新生児の2%近くが人工的な方法で受精し、生まれた子供という現実があるワケで、親の願いもある程度は叶えることが出来る生殖技術も確立していますから、親がこういう子供が欲しいと思えば、願い通りの子供を産むことが出来るようになりました・・・
ただ、今の時点では命の選別につながるとか、選民思想を助長するとか言って、そういう生殖技術は公的には認められていませんが、着床前診断に代表されるように、生まれてくる前からお腹の中の子供にちょっかいを出す事は容易です。
個人的には、人間が「命」に対してどうこうしようとするのは思い上がりも甚だしいと思うのですが、私のそういう思いとは裏腹に、おそらく近い将来、男女の産み分けはもちろん、様々な遺伝子操作が当たり前に行なわれる世の中が必ず来るだろうと思っています。
なぜなら、それが人類の願いである限り、いくら法の力で押さえつけようとも、需要があれば供給が行なわれるのは自然な成り行きだろうと思えるからです・・・ (__;)
親の希望で遺伝子操作が行なわれ、世に生まれてくる「デザイナーベイビー」・・・
もう、絵空事ではなく、実現が可能となる世の中となった。
妨げとなるのは「倫理観」といういい加減なモノサシしかないわけですから、公にされることがないだけで、すでに誕生している可能性は否定できない・・・
| 固定リンク
« 三兄弟 | トップページ | 北の湖敏満が逝く »
コメント
この歳になってからの再婚となると、お話が変わってくるのかしら・・・
親が子を見守るような「目」で、お相手を選んでしまったもの・・・
(^.^;)
投稿: ティンク☆ | 2015年11月20日 (金) 06:34
・・・ (;^_^A アセアセ・・・
投稿: 夢ピ | 2015年11月20日 (金) 06:42
今の子育ては昔と比べてお金がかかるのかも知れません。学校の為です。公立通わす為にも塾通い…
(;^_^A
少子化の煽りで大学は昔よりも門が広くなったそうですが、学校通わす為には相応の経済力が必要なのは不変です。
(;^_^A
全国のお父さんお母さん、少子化であってもなくても頑張らないとですね。
(;^_^A
投稿: 力三郎 | 2015年11月20日 (金) 20:44
力三郎さん、どうもです (^_^)/
確かに子育てにはお金がかかりますね (;^_^A アセアセ・・・
私が子どもを作ろうとしなかったのも、経済的な理由が少なからずあったりします (〃⌒∇⌒)ゞ ♪
まぁ、ピーターパンというハンドルネームにも象徴されているように、いつまでも大人になれない私に、子育てが出来たとも思えませんがね (^◇^) 。。。ケラケラ
投稿: 夢ピ | 2015年11月21日 (土) 07:48
私はこういうことをやると、人間の生命力そのものが弱くなっていくような気がします。
最近、子供ができない人が増えているのも、このようなことを行っているために、生命力そのものが落ちてきたのが、その一つの原因ではなかろうかと思っています。
何の根拠もありませんが、漠然とそんな感じがいています。
投稿: メイの家 | 2015年11月22日 (日) 17:40
メイさん、どうもです (^_^)/
生命力が落ちるかどうかは別にして、子供が出来にくい夫婦が増えているのは間違いないことで、不妊治療を受けている方も公にはされていませんが年々増えているようです。
原因は、やはり晩婚化にともなう母体の高齢化だと思います。
女性が一生の間に生み出す卵子の総数は最初から決まっているそうで、若い時の卵子と高齢時の卵子とでは受精する確率も違い、老化した卵子では受精もし難いそうで、子供が出来ないのは単に高齢出産を望んだ結果だと私は思います。
投稿: 夢ピ | 2015年11月22日 (日) 18:57