FAB
世に「ジョーク」というものがありまして、えてして日本人はユーモアのセンスが無いなどと言われたりもしますが、特に欧米においてはビジネスシーンでも日常会話においても、機知に富んだジョークはその場の緊張をほぐし、場をなごませるのに役立つという事で、重要視されているという文化があります。
しかし、そういう「ジョーク」にも、「ルール」というか「マナー」というか、最低限守らなければならない約束事があるという事で、今日はそんなハナシです ・・・ (^^ゞ
タイトルの「FAB」というのは、そういうジョークを言う際に守らなければならないルールを指したことばで、「FABのルール」というような名前で呼ばれています。
1:Family (家族)・・・ 他人の家族の悪口になるジョークや自分の家族を卑下するジョークは慎む。
2:Appearance(容貌)・・・ 他人の容貌やスタイルに関するジョークは、極力避けるよう心がける。
3:Beliefs (信条)・・・ 自他の宗教や政治的信条などを間違ってもジョークのネタにしてはならない。
という事で、それぞれの頭文字をとって、「FAB」というワケです (^^)v
「FAB」は、ジョークの際にだけ気をつければいいというものではなく、日常の会話などでも、一般的には相応しい話題ではないので、十分気をつける必要があります。
例えば、去年の1月、フランスのパリに在る「シャルリー・エブド」という出版社が武装した一団に襲撃され、12人が犠牲になるという惨劇がありました。
この出版社が発行している週刊誌には、イスラム過激派を挑発するような風刺画が掲載されており、事件はそれに反発したイスラム教徒の犯行とされましたが、先の「FABのルール」に照らせば、他の宗教をネタとして風刺画を描いた「シャルリー・エブド」に非があったと言われても仕方がないような気がします・・・ (ノ_-;)ハア…
この辺りの事については、昨年の5月に「表現の自由」という記事を書いて嘆いたことがあります・・・ (__;)
「FABのルール」などということを声高に標榜しているワリには、やっている事は他者の排斥という事で、欧米人というのは何とも理解しがたい人種だと思えてなりません (;^_^A アセアセ・・・
フランスにしろ、アメリカにしろ、多くの移民で成り立っているような国のはずで、その国で移民を排斥するような言論が堂々と行なわれているのは、いかがなものかと私は思う次第です・・・ (__;)
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コメント
こんにちは。
表現が柔らかい中で、しっかりとしたことを書かれていると存じます。
ところで自分は先代(故)貴ノ花の大ファンだったことから、藤島部屋→二子山部屋の力士を贔屓にしていたのですが、貴ノ浪だけは嫌いでした。
理由は、当初武蔵丸に歯が立たなかったためです。原因はその‘雑な’取り口にあると、私は考えておりました。
その後、攻略の糸口を見つけたのか互角に戦うようになりましたが、かかえ込む大味な相撲は相変わらずでした。
引退後の話で、貴ノ浪は「お客さんに見せる」相撲を取ろうと、わざとあのような相撲を取り続けたという話を聞いて、見直しました。
舞の海も「お客さんが沸くような相撲を取る」という視点は必要だと言います。
もちろん勝つのに必死な(弱い)平幕力士にまで、そのようなことは強要いたしません。
ただ役力士以上、特に横綱大関クラスなら、わざわざ国技館まで足を運んでくれているお客さんが満足して帰る・そういう相撲を取る責務があると思います。
前置きが長くなりましたが、それが「相撲道」につながる相撲だと思うのです。
「アマチュアは勝つことで魅せるが、プロは魅せて勝つ」というのが、私の持論です。
プロ野球だって、(高校野球のように)送りバントやスクイズを多用したら、たとえ勝っても面白くないですよね。
お兄ちゃん若乃花や曙と違って、純粋に相撲を愛し続け、普及にも努めていた貴ノ浪が早逝してしまったことは今も悔やまれてなりません。合掌。
投稿: 旧エゾシカ | 2016年2月23日 (火) 12:19
エゾシカさん、どうもです (^_^)/
私は、高見山が大好きだったので、東関部屋と高砂部屋を中心に応援しています (〃⌒∇⌒)ゞ ♪
当時の藤島部屋や武蔵川部屋は、猛稽古で知られたツワモノ揃いでしたね。
翻って、貴ノ浪ですが、私も現役時代の貴ノ浪が嫌いでした (;^_^A アセアセ・・・
理由は、エゾシカさんと同じで、正攻法の取り口ではなく、引っ張り込んで抱え込むという、私に言わせれば見苦しい相撲を取っていたからです (ノ_-;)ハア…
もう少しまっとうな相撲を取っていれば、横綱にだってなれたろうと思うと、本当に惜しいと思って観ていました (__;)
あんな相撲を見て喜ぶ観客がいるとは私には思えないので、貴ノ浪の言う「見せる相撲」というのは、勘違いも甚だしいと思います (^^ゞ
ちなみに、貴ノ浪が亡くなった時に彼について語ったことがありますので、よければそちらの記事もご一読ください (^^;
http://yume-peterpan.cocolog-nifty.com/blog/2015/06/post-368b.html
投稿: 夢ピ | 2016年2月23日 (火) 17:36
日本人同士でも日常会話レベルならば相手によっては冗談くらいなら言い合うでしょう。
(;^_^A
FABと言う言葉自体は初耳ですが、ユーモアとかジョークにもタブーとかマナーはあると思います。
ただ、当の欧米人には異教徒とか有色人種に対しては遠慮が無いです。デリカシーに欠けるくらいです。
欧米のキリシタンと中東のムスリムが相容れない仲なのは中学校の社会科で教わりますが、世界を事実上席巻し21世紀になっても、十字軍意識だからムスリムは対抗してジハードを唱えるのでしょう…
(;^_^A
話は変わりますが、ハートが無いトランプさんが大統領になった日にはアメリカの民主主義とやらを疑います。
毒舌タレントとか毒舌議員ならば許容されるかも知れませんが、大統領には押しいただけません。
彼なりの計算があるとも思えません…。
投稿: 力三郎 | 2016年2月25日 (木) 17:58
力三郎さん、どうもです (^_^)/
親しき仲にも礼儀ありということばもありますし、世の中には言っても良いことと、悪いこととがあると私は考えています。
つまらない事を口にしてトラブルに巻き込まれるのは、身から出たサビと考えてもいいんじゃないでしょうか ・・・ (;^_^A アセアセ・・・
トランプ氏は、一貫して発言がぶれていませんから、おそらくは信念を持って演説を行なっているのだと思われます (^_^;
それはそれでりっぱな事だと私は思うんですが、だからといってトランプ氏の言ってることが正しいとは限りませんし、少なくても私は同意しかねます (^_^ゞポリポリ
投稿: 夢ピ | 2016年2月25日 (木) 19:15
シャルリー・エブドの件は、どうみてもユーモアという範疇には入らないものだと思います。
日本人なら大抵の人はそうおもっうのではないでしょうか。
やはり、キリスト教徒というか、ヨーロッパの人たちの差別的な感覚が出たものと思いました。
投稿: メイの家 | 2016年2月27日 (土) 15:31
メイさん、どうもです (^_^)/
事、マナーという点では、欧米人には一日の長があると思うのですが、それでもこういう事件が無くならないのは、古来から異教徒や有色人種に対する偏見があるからだろうと私は思っています。
投稿: 夢ピ | 2016年2月27日 (土) 18:12